いわゆる赤身が主流である世界の牛肉市場において、黒毛和種に代表される「霜降り牛肉」に次いで、日本で誕生した新しい第三のカテゴリーであるガーネットビーフ。その最高級トップ・ブランドである「N34」は、美しい自然に恵まれた、日本最大の畑作地帯、北海道の大地で育まれている。これまでの牛肉の常識をくつがえす新しい美味しさと価値観を、ここに提案する。
「N」は、生産者である「Nobels」の頭文字であり、「New」「Next」 「Natural」「Nice」を連想させる。
「34」は、このブランド牛肉が、34カ月以上の長期飼養により生産されることを意味する。
「GARNET」は、第三の牛肉カテゴリー、ガーネットビーフであることを意味する。
熟成された上質な赤ワインのガーネット・レッドを思わせる深い赤色と輝きが特徴の新カテゴリー、ガーネットビーフ。そのトップ・ブランドである「N34」は、口どけの良い脂に、強い旨味の赤身。赤身の繊維は、ほぐれるように、やわらかい。個性の際立つ牛肉選びの新しい選択肢。その称号を冠することのできるのは、流通前のブロック肉の状態で、厳格な選定プロセスをへて、独自の基準をクリアした牛肉のみ。こうしたグレーディングの8つの条件が、安定した高い品質と、顧客の満足をお約束する。
日本で普及している牛枝肉取引規格が定める評価基準のひとつである牛肉色基準に照らすと、「No.4」もしくは「No.5」に相当。これら2ランクとも色沢(肉色および光沢)において最高グレードとされ、ガーネットビーフと呼ぶにふさわしい深い魅惑の赤色。
出生から数えた月齢、すなわち総飼養期間が、34カ月以上かつ40カ月未満。米国や日本の畜産界の肉用牛として、この飼養期間は平均よりも長い。自然の状態と変わらない期間をかけて成長させ、さらに肉を成熟させるために肥育の期間を設けている。
日本の畜産界が世界に誇る肉用牛の黒毛和種と、乳用牛のホルスタイン種を掛け合わせた交雑種(F1)。その雌牛に限られている。黒毛和種の優れた肉質とホルスタイン種の豊かな肉量を受け継ぐ。とりわけ雌牛のお肉は、やわらく、程よく噛みごたえがある。
日本で普及している牛枝肉取引規格を代表する評価基準のひとつ、サシ(脂肪)の量を表す脂肪交雑基準に照らすと、「No.3」もしくは「No.4」に相当。これら2ランクは、サシの量では標準的とされるが、融点が低く、香り高い。赤身は、牛肉特有の旨味が深く、濃い。その程よくのった脂と、ボリュームある赤身が、絶妙なハーモニーを奏でる。
牛肉の赤身に入ったサシ(脂肪)の絶対量のみならず、加えて、その細かさも評価のポイント。けっして大きめのサシ(アラザシ)ばかりでなく、幅数ミリで白く輝くサシ(コザシ)が赤身に散りばめられていることで、くちどけの良い触感や香りを演出する。
肉が含有する水分量は低め。出荷に向けて肉用牛をこえ太らせる肥育期間中、肉の水分量が低下することで、脂肪分がサシとして赤身に生じて、同時に肉の旨味が凝縮される。水分が抜けた肉は、その濃厚な味わいがより一層深まる。
交雑種の雌牛は、筋肉繊維の赤身がやわらかく繊細なのが特長。きめの細やかな肉を選りすぐっており、やわらかく、しっとり滑らかな触感が楽しめる。
8つの高級部位に限られる。1頭の同じ肉牛であっても、部位によって触感や味わいに個性があり。部位それぞれの“持ち味”が楽しめる。
極東の日本。南北3,000キロにわたる列島の最北に位置する北海道。その発展は、19世紀の明治期に本格化した開拓に始まる。そんな北海道でも最大耕地面積を有する農業王国、十勝。肥沃な土壌に恵まれ、小麦、ジャガイモ、ビート、豆類といった主要産品は滋味に富む。夏でも、朝夕の寒暖の差が大きく、気候は冷涼である。冬には、生命の沈黙する静寂が訪れる。だから、自然は、繊細で美しい。清涼なる自然の懐に抱かれ、牛たちは生きる。厳しい冬を乗り越えて。
厳格なグレーディングにより選び抜かれた「N34」。こうした高度で困難な品質管理が可能な理由とは? それは「N34」が、世界でもまれな生産ノウハウを独自に培い、チェレンジ精神にあふれたノベルズグループが、そのプライドにかけて送り出す“牧場ブランド”だから。北海道の酪農家たちから譲り受け、2年にも及ぶ長期間、大切に、はぐくまれる交雑種の雌牛たち。選び抜かれた、その1頭の厳選部位だけが「N34」のブランドを名乗ることを許された。
新しい牛肉選びの選択肢。熟成したワインのようなガーネット色が特徴的な「N34」。口どけの良い脂に、それとは対照的に濃い旨味の赤身。その肉質は、きめが整い、脂は細かめ。これらの特徴が織りなす豊かな風味に加えて、程よい噛みごたえと滑らかな食感が存分に楽しめる。フレンチ、イタリアンはもちろん、中華、和食と幅広いジャンルの高級食材として愛される。8部位のブロック肉を厳選している。